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待機児童数ゼロ発表に惑わされないで!!
待機児童問題は解消されたのか
「保育園落ちた日本死ね」以降、自治体も国もやっとこさ待機児童問題に本腰を入れて取り組み始めてくれました。
東京都の保活がまだまだ熾烈な事は皆さんご存知かと思います。
じゃあ他の都市はどうなの?
結局待機児童問題って改善されたの?
2019年の4月時点での横浜市の待機児童数49!
名古屋市の待機児童数ゼロ!!!!!
すごーい!解消されてる!
と思ったアナタ。甘いです。
そんな訳ないんです。
そんな簡単に解消される訳ないんです。
じゃあこの数字は何なのか。
紐解いてみましょう。
待機児童ゼロ報告のカラクリ
横浜市の場合
2019年4月1日付での待機児童数は46人と発表されました。
ゼロではないものの、かなり少ない数字です。
頑張った横浜!
違います。これは言い回しマジックなんです。
2013年に「待機児童ゼロにできました!!」って市長がドヤ顔で言っていましたが、この時も、保育園に入れず泣いたワーママがどれだけいたことか。
私もその一人で、とあるイベントで市長のゼロ演説を聞きながら、
思いっきり「ふざけるなよ嘘つきがぁ!」とガン飛ばしていた覚えがあります。
横浜市待機児童数ゼロのからくり
横浜市には「待機」の他に「保留」という区分があります。
保留児童とは、認可保育園に申し込んだけれど、希望の保育所に入れず
・認可外に通う場合
・育休を延長した場合
・自宅で休職中の場合
の事を指すそうです。
待機児童じゃん。
完全に待機児童じゃん。
横浜市 実際の「保育園落ちた」人数
横浜市の「保留」児童数は3,231人です。
「待機」と「保留」を合わせると3,277人と、やはり結構な人数になります。
私も「保留通知」をもらった後、区役所で
「なぜ私は待機じゃなくて保留なのか」と問いただしたら、
「自営業ならなんとかできますよね。本当に必要な人に保育園を利用して欲しくて」
と言われました。
なんともできないから申し込んでるんですけど。
名古屋市の場合
2019年5月16日に「待機児童数ゼロ」発信をされています。
しかしながら、やはり横浜市と同じように言い回しマジックが存在しており、
「隠れ待機児童」と呼ばれる人たちが929人となっています。
名古屋市の場合「隠れ待機児童」の定義は、希望の保育園に入れなかった場合で、
・通うのに無理のない範囲に別の保育所があるのに入所しない場合
とあります。
この「無理がない範囲」は自宅から30分程度。徒歩で1km、自転車で2km、車で6kmが目安となっています。
物理的には通えそうに感じる距離感ですが、通勤と逆方向だったり、車が無かったりという個々のケースを考慮はしてくれないでしょうから、人によっては諦めざるを得ない場合が出てくるかと思います。
行政が発表する待機児童数=私たちが考える待機児童数 ではない
私たちが使う待機児童という言葉と、市などの行政機関使う待機児童は意味合いが異なります。
待機児童の他に、保留児童や隠れ待機児童がいるという事を忘れずに情報を見てください。
行政主導で保育園の数を増やしたり、保育士さんの手当てを補助する事で、休眠保育士を掘り起こしたりと、確かに待機児童問題は改善に向けて動いてはいます。
しかしながら、まだまだ保活をした人全員が第一希望の園に入れるような理想の状態からはほど遠い状況です。
待機児童は解消されたのか まとめ
働き方改革により女性が働きやすい環境を整える企業が増えていることや、
「待機児童が改善されている」という情報発信により、子育て中でも社会に出て働きたいと考える女性が増えており、
保育園利用を希望する人数が増えるというイタチごっこになっている一面もあります。
待機児童問題は改善されつつあるが、まだまだ道半ば。
保活は、早め早めに取り組んでおいたほうが良いと言えます。
情報収拾の際は、是非正しい情報に触れるようにしてください。
心して保活に取り組むこと!!